当院では姫路市初導入の高性能炭酸ガスレーザーCO2RE(コア)を導入しています。
炭酸ガス(CO2)レーザーは、ほくろやイボを切らずに除去したい方に適した治療です。
波長が10600nmのレーザーで、組織の水分へ吸収され、熱効果で組織を蒸散させるため、ほくろやイボなどの盛り上がりのあるできものを、削り取るように取りのぞくことができます。
CO2RE(コア)は、スキャナーモード(クラシックモード・サージカルモード)、フラクショナルモードという様々な機能を1台に備えている多機能万能タイプの炭酸ガスレーザーです。
炭酸ガスレーザー:CO2RE(コア)の適した疾患
※ほくろ・イボのレーザー治療におけるご注意
レーザーで蒸散させるため、手術と違ってできもの(ほくろやイボなど)を病理検査に提出できず、細胞レベルで診断することができません。
何でもかんでもレーザーで除去することは非常に危険です。悪性腫瘍(皮膚がん)の可能性もあります。
レーザーによる治療の前に医師(皮膚科専門医)の診察を受け、しっかりと診断をつけた上で、レーザー治療を受けることが大切です。
少しでも悪性の可能性が疑われる場合や、診断がつかない場合には手術での治療をおすすめします。
CO2RE(コア)の特徴
■高性能なスキャナ性能
機器本体の制御により、手作業では不可能な均一な深さで治療することが可能です。
つまり、治療部分がきれいに整い、手作業でおこなう凹凸のあるデコボコした傷になりません。
■きれいな仕上がり
コンピューター制御により、非常に短いパルス幅で、治療に必要な強い出力が可能です。
①強力な出力で必要な部分だけしっかり治療することが可能です
一般的な炭酸ガスレーザーよりも基本性能が高いので、出力(車でいう馬力)が違います。
②周囲の正常組織に不必要なダメージを与えません
パルス幅が非常に短いので、周辺組織に対する熱変性(発赤や色素沈着などのダメージ)の影響を最小限に抑えることが可能です。
つまり、よりきれいに仕上がります。
当院での治療方針
- 安全性を第一に考え、適切な診断をもとに治療方法を検討します。 皮膚科専門医により、治療の前に必ずダーモスコピーなどで炭酸ガスレーザーでの治療に適したできものかどうかを確認します。
- 悪性の疑いがある場合など、炭酸ガスレーザーでの治療に適していないと判断した場合、手術や生検(できものの一部を採取する検査 )についてご相談させていただきます。
- 皮膚の深くまであるほくろの場合は、レーザーで深くまで治療すると傷あとがきれいに治りにくいことがあります。 当院では傷あとのことを考えレーザーで無理に深くまで治療いたしません。 よくご相談のうえ治療いたします。
- レーザーによる治療を受けられた後は、約2週間処置を続けていただきます。傷がふさがった後の赤みは6ヵ月~1年程度残ります(個人差があります)。